トリマーの想い

少々長くなりますので、お時間のある時にお付き合いください?

 

うちのお店は少々めんどくさいと思います笑

 

持ち物が多かったり、預かり時間が長かったり

もしかしたらカウンセリングも色々聞きすぎてるかもしれません。

 

お返しの時も、色々指摘しすぎてるかもしれません。

 

私の師匠 高木美樹さん『スピードトリミング』

 

わたしのやり方の基本となってるのは、前職場『TALL TREE.』の考え方です!

 

『高木美樹』と検索して頂くと、まぁ色々出てくると思います?

結構な有名人です?

 

ここからは高木さんの事を昔のように”店長”と呼ばせて頂きます?

 

店長は昔、

時間のかかるトリミングで、犬も嫌がるし、自分もしんどい。

犬が好きで始めた仕事なのに、犬の嫌がる事ばかりして楽しくない。

 

そんな思いを変えるべく、アメリカに修行へ行き

アメリカのスピーディーで犬の気持ちに寄り添ったグルーミングに感銘を受け、

心のモヤモヤが晴れたそうです。?

 

私もトリマー1年目は、ずーっと立ちっぱでしんどいし

犬は嫌がるし中々終わらないし、イライラするし

なーんにも楽しくなかったです☹️?

 

仕事もうまく行かず、一年経たずに辞めることになってしまいました。

 

でもちょうどそのタイミングで店長の店が求人募集している事を知り

念願のTALL TREE.で働くことができました?

 

TALL TREE.での刺激的な日々

 

爪切りの仕方、シャンプーの仕方、乾かし方…

全てが今までと全く違い、嫌がらない犬たちに驚きました?✨

 

預かる時間は長いけど、作業時間はその半分ほど。

預かり時間が長いのも、犬の気持ちを落ち着かせるため。

 

犬への接し方も一から学び、セミナーにも行かせてもらいました。

 

すべてが”犬の為”、”犬の為”で

苦しい事もありましたが、そこで働いた1年9ヶ月は

自分にとって、とても重要な時間だったと感じます。

(もう少し頑張れる気力があれば、もう少し働いた方がよかっただろうな?)

 

店を辞めた数ヶ月後、店長の考えを軸に、自分のお店Lavandulaを始めました。

 

考えの変化

 

ある日、ワンワン吠える犬に対しいつものように吠え止むよう指示をしたら

その犬が震え出したのを見て、とんでもない事をしたと気付き、自分を責めました?

 

前の店では、吠える子には『ここは吠えていい場所じゃない』と教えるように習いましたが

その子の場合は違いました。

 

今なら吠えてた理由が分かりますが、その時初めて

叱っていい犬とダメな犬がいる事を深く理解しました。

 

ライカは叱っていいけど、シェリはダメ。

そうわかっていたつもりでしたが、できていませんでした。

 

犬の為に仕事をしてるのに、怖がらせてしまった…

 

もっと、もっと、犬の事を見て

何を言ってるのか理解しなきゃいけない!

 

そう感じました。

 

尻尾の高さ、尻尾の振り方、耳の向き、目、

体が出す様々なサイン、

これらを理解し読み解く事で、その子にあった

それぞれのやり方で接する事ができるようになりました?

 

もっと柔軟に、もっとたくさんの方法で?

 

預かりが長いのは、その子の性格を把握する為、

その子に環境に慣れてもらう為。

長い預かりが負担になる子は早く返すし、

預からずに付き添ってもらう事もできる。

 

普段使ってるクレートやベッドがあるおかげで

嫌なものから逃げられるし、落ち着く場所も作れる。

 

トリマーが出来ることは精一杯やるけど、飼い主様の協力も不可欠なので

大事なことはちゃんと伝える。

 

トリマーの裏側

 

よく、何を嫌がったか、動画を撮って飼い主様に見せる事があるのですが、

その時によく『今までは特に嫌がったりはしないと言われてました』と言われます。

 

私はちゃんと伝えて、改善できるように工夫するし

飼い主様にも協力をお願いします。

 

『嫌がることはない』そう言われる理由は

あくまで私の考えですが、”トリマー脳”のせいだと思います。

 

以前、セミナーを受けた時に知った言葉”トリマー脳”

 

犬は基本、グルーミングは嫌がります!

それが当たり前のように染み付いてるから、

多少嫌がるぐらいじゃ『お利口でしたよ?』と言ってしまう事があります。

 

Lavandulaを始めた当初、別のサロンでも数回働いた事があるのですが(大手ペットショップ内のトリミングサロン)

私が数回で辞めた理由はその”トリマー脳”が原因です。

 

店長の元で働き考えが変わった私は、基本犬の嫌がることはしないようにしていました。

 

でもそのお店では、犬がキャンキャン鳴き叫んでいるのにそのまま作業を続けたり、

不安で震えて机がガタガタ揺れてしまっているのに『も〜、じっとして!』と言われる犬がいたり

見ていてとても苦痛でした。

 

犬の気持ちを聞こうともせず、当たり前のように作業をこなし

『今日もお利口でしたよ?』と返すトリマーたち…

 

私も1年目は同じようなトリマーだったかもしれません。

でもその時の私は許せなくて、ブチ切れでそのお店を辞めました笑

 

私は犬に嫌われたくない

 

私は大好きな犬に、嫌われたくありません。

嫌われるぐらいなら、トリミングなんてやりたくない、

ただ犬とじゃれあって遊んでたい??

 

私は、犬が嫌がってるからこれ以上作業はしたくないのに

そんな事はいいから最後まで終わらせてほしい、

そう願う飼い主様もいらっしゃいます。

 

それも全て、今までの”トリマー”が

飼い主様の要望通りに済ませて、犬の気持ちを無視し続けてきたから。

 

私はそんな”トリマー”を変えていきたいです??

 

全ては大好きなわんこの為に??

 

私は飼い主様のためにトリマーというお仕事をしているわけではありません。

 

犬の為に、トリマーをしています。

 

指摘が多かったり、犬の事を優先して飼い主様の要望は断ったりしますが

これが、犬の為にやるべきこと。

 

これが、わたしのやり方です??✨